選手権「リベンジ」畑

2014年

第93回全国高校サッカー選手権大会 静岡県予選決勝トーナメント1回戦

会場:草薙陸上競技場

vs清水桜が丘高校

1-3

 

2021年

第100回全国高校サッカー選手権大会 静岡県予選決勝トーナメント1回戦

会場:草薙陸上競技場

vs清水桜が丘高校

 

この一戦は生徒達にとっては夏の総体リベンジでありながらも、個人的には7年越しのリベンジでもありました。

結果としては、どちらもリベンジを果たすことはできませんでしたが、個人的には今年一魅力的なサッカーを見せてくれたと感じています。

今年の3年生とは、3年前に一緒に入学してきました。

そして、指導者1年目として任せていただいたカテゴリーが、この3年生の高1カテゴリーでした。

自ら考えて判断し、行動に移す人間力の育成を大切に指導した1年目でした。

この取り組みは、一人一人が情熱を持ち続けない限り、成長できません。

裏を返せば、情熱を持ち続けた人間は、無限の可能性を秘めています。

       

 

2年生、3年生になってからは直接指導する場面はほとんどなくなりましたが、最後の清水桜が丘高校との試合当日の景色に感情が溢れ出しそうになりました。

ロッカールームでは、シューズの並べ方にアレンジを加え、ユニフォームは綺麗に整頓されてある。

入学当初で考えれば、こんなところにこだわりなど持たなかったでしょう。

人に見られるわけでもなく、やったからといって優勝できる保証があるわけでもなく。

それでも生徒達は、取り組んでいました。

 

「サッカーは日常生活を含めた全てで勝負する」

 

もちろん、サッカーだけ見ても選手達はものすごく成長しました。しかし、それだけではこんな魅力的なサッカーを表現することはできないと思います。

数センチ単位のパスのこだわり、苦しい時の心の落ち着き、やれることは全てやる

これは、サッカー以外で身についた力ではないかなと思います。

 

勝利を得ることはできなかったが、1日を振り返れば、とても価値のある1日であっただろう。

 

この悔しさを経験値とし、残りの高校サッカーをやり切ってもらいたいです。

 

卒業するまでの成長も楽しみにしています。